料理人というキャリアを考える

料理人、シェフ、コック、板前、調理師、料理番。様々な呼び方があるこの職業。あるあるや苦労したり大変なところ、、厳しいところ、成功者の地位や働き方などいろいろなことを考察してみます。

料理人の副業について(2)(出張料理人の求人情報あり)

料理人の副業の選択肢について前回考えてみました。

ryoripeople.hatenablog.com

 

料理教室なんかは思い立ったら始めることができますが、一番苦労するのは集客部分です。料理教室のポータルサイトクックパッドの料理教室に登録するというのが一番早い手かもしれません。

cookpad-cooking-school.com

ただ、お料理教室はいろんな人がもう既にいろんな形でやっていますので、料理のジャンルや地域によって集客できるかできないかが変わってくるでしょう。以前聞いた話では、駅から非常に遠いにも関わらず、イタリア料理で、田舎料理ということで非常に珍しく、遠方からも(30分以上かけて)通ってくる生徒さんで予約は一杯という料理教室もありました。

 

やはり料理ジャンルのユニークさというのは非常に重要になってくるかと思います。そこでしか習えないということであれば、駅から遠くても、逆に駅から遠い方が何か魅力を感じたりしますからね。

 

逆に他にも多くあるようなジャンルだった場合は、駅から近くないと、、、価格もリーズナブルでないと・・・という感じでどんどんと価格下落圧力がかかるでしょう。また、そういった料理教室の場合生徒さんに熱心度が心配されます。どこでも習えるのであれば、安いのであれば、ということで、出席率にも影響が出てくるでしょう。

 

料理教室以外だとイベントなんかも副業としては稼ぎやすいと思います。ただ、この場合イベントに出店できることが条件になってきます。自分で出店しない場合は、求人があれば、ということになります。知り合いベースなのか、何か求人媒体を見るのか、というところですね。うまくいけば、体力的には大変ではありますが、1日に何百食作るようなイベントのお仕事があるかもしれません。ただ、そういう場合は信頼も必要になってくるので、すぐにというよりは、何回か実績を積み重ねる必要が出てくると思います。

 

ケータリング、出張シェフも思いったら始められますが、こちらも集客には苦労しそうです。出張料理人の求人もちらほらあるので、そちらに応募してみるのも手でしょうね。あとは、Facebookなんかで告知するのもいいと思います。顔が見えるのがFacebookですから、知らない人に作ってもらうより、知っている人に作ってもらう方が安心でしょう。

 

ただし、その場合ちょっとネックになってくるのが価格です。どうしても”知合い”という感覚が働いてしまい、実費で(食材費のみ)といった感じでほぼ手元に残らない形での依頼になってしまうことだってあるでしょう。

 

そうならないために出張シェフサービスなんかに登録してしまうのも手かもしれません。ただ、ゆくゆく独立して、自分の名前でやっていきたい、集客したい、ということであれば、最初に知り合いを利益度外視で顧客にしておき、それを実績として、後々きちんとした価格で受注をしていく、というのも手です。

 

参考までに出張料理人の求人情報を下記に少しだけ。

www.primechef.jp

出張シェフサービスをやっているPRIME CHEFの応募ページです。

 

www.rental-chef.com

こちらも出張シェフサービス、レンタルシェフの応募ページ。

 

レンタルシェフは確認ができなかったのですが、プライムシェフとマイシェフは登録制のようです。こういった出張シェフサービスに登録する時のメリットとデメリットとしては、

【メリット】

1.集客してもらえる。

2.実務経験を積める

3.顧客像がわかる

4.運営側からの支援

になるでしょう。特に2と3は独立時の参考にもなるので、非常に意義があると思います。4は顧客対応だったり、保険だったり、研修だったりします。

 

【デメリット】

1.手数料を取られる

2.運営側の意向に従う必要がある

 

1はメリットとのバランスにはなってくるかと思います。

2は独立心が高い人は厳しいかもしれません。顧客と直接連絡を取るのがNGであったり、良かれと思ってやったサービスが、運営側としてはNGだったりとすることもあるでしょう。

 

あとは、既に個人で出張料理人として活動している人のアシスタントとしてやってみるというのもいいでしょう。

 

どの方法を取るにしても、とにかく最初のうちはどれだけ現場に出れるか、ということを最重要視した方がいいです。出張シェフサービスのメリットのところにも書きましたが、実務経験を積めることと、顧客像がわかることは非常に意義の大きいことだと思われますので。